2007 Fiscal Year Annual Research Report
男性介護者の実態に関する質的調査研究-家族・ケア・ジェンダーのインターフェイス
Project/Area Number |
19730347
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
斎藤 真緒 Ritsumeikan University, 産業社会学部, 准教授 (70360245)
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Keywords | 男性 / 家族介護 / ケア / ジェンダー / 質的調査 |
Research Abstract |
2006年度に実施した男性介護者に対する全国調査を分析し出版した(津止正敏・斎藤真緒著『男性介護者白書-家族介護者支援への提言』かもがわ出版、2007年8月、津止正敏・斎藤真緒、2007、「家事にうろたえ、孤立に悩む夫たち、息子たち-全国調査データが示した"現実"」『論座』8月号、261-268頁、朝日新聞社)。この全国調査分析については、2008年コペンハーゲンで開催される研究集会「Conference Transforming care」での報告も決定している。 また、すでに20年ほど前から増加傾向にある欧米での男性介護者の実態とその実証的・理論的研究を踏まえ、ケアとジェンダーに関する理論枠組みを検討し、学会報告を行った(「男が介護するということ-家族・ケア・ジェンダーのインターフェイスー」(日本家族社会学会、2007年9月、札幌学院大学)。 さらに、全国調査インタビュー調査への協力意思を表明していた男性介護者および調査研究を通じて知り合った男性介護者に対する個別インタビュー調査を行った(8名)。具体的には、介護を引き受ける経過や困難(家事や仕事との両立)、他の家族との関係や将来の見通し等について半構造化インタビューを行った。現在データ分析中であり、2008年度に学会報告及び公表論文化する予定である。また、全国で先駆的に取り組みが始まっている男性介護者の当事者組織(荒川区オヤジの会、長野県シルバーバックの会、認知症の人と家族の会での「男性介護者のつどい」)の取り組みを視察し、それぞれの組織構造や活動状況についての特性を調査した(継続中)。
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Research Products
(3 results)