2008 Fiscal Year Annual Research Report
男性介護者の実態に関する質的調査研究-家族・ケア・ジェンダーのインターフェイス
Project/Area Number |
19730347
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
斎藤 真緒 Ritsumeikan University, 産業社会学部, 准教授 (70360245)
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Keywords | 男性 / 男性性 / 家族介護 / ケア / ジェンダー |
Research Abstract |
日本の男性介護者に関する現状について学会報告を行った(2008年6月、コペンハーゲンの国際会議「Conference Transforming care」)。 イギリスを中心とするヨーロッパの家族介護者政策の歴史および現状・課題について、文献サーベイを行うと同時に、イギリス国内最大の家族介護者による当事者組織であるCarer's UKに対する調査を実施中である。なお、男性介護者研究の理論的・実践的課題については、公表論文として発表した(『立命館産業社会論集』第45巻第1号、2009年6月刊行予定)。2009年3月には、ノッティンガムで開催されたイギリスの高齢者虐待予防に関する全国大会(The National 2009 Action on Elder Abuse Conference)に参加するなど、高齢者虐待予防としての家族介護者支援の在り方という観点からこの問題についかて検討している。 現在、以下の4点にわたっておもに研究を実施している。第1点は家族介護者支援政策に関するサーベイである。サセックス大学において、第2点は高齢者虐待予防に関する政策比較である。第3点は、マスキュリニティに関する理論的研究である。2009年4月には、カナダのモントリオールで開催されたAmerican Men's Studies Associetionの国際学会(Beyond Borders : Masculinities and Margins)に参加することで、他の研究者との研究ネットワークの構築を図った。第4点は、質的調査方法論に関する研究である。NVivoを中心とする質的調査のソフトウェアの利用方法に関するトレーニングを、University of Surreyにおいて継続的に行っている。
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Research Products
(4 results)