2008 Fiscal Year Annual Research Report
児童虐待対応における多職種間コミュニケーションに関する研究
Project/Area Number |
19730354
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
泉 真由子 Yokohama National University, 教育人間科学部, 講師 (00401620)
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Keywords | 児童虐待 / リスク認知 / コミュニケーション / 多職種 |
Research Abstract |
児童虐待への対応において適切で迅速な解決を得るためには、関連する様々な職種間の連携が必須である。しかし現実には、組織間の壁や職種間での認識の差異などにより、必ずしも十分な連携がとれていないのが現状である。また、職種間連携の視点からの研究もほとんどなされていない。そこで本研究では、スムーズな多職種間連携を妨げる一つの要因は、各職種同士の間に生じる「認識のズレ」にあると仮定し、この様相を明らかにすることを目的とする。19年度はこの目的に向けて、(1)児童虐待に関係する各職種の情報収集・処理(リスク認知)の特性を知る、(2)各職種のリスク認知に影響する要因を知る、といった2点の目的のもと、児童虐待に関わる様々な職種の被験者に対して「児童虐待事例のリスク認知評価調査」と「フェースシート」から成るアンケート調査表を作成し、19年から20年にかけてこれを実施した。全国の児童虐待に関わる多職種に対する研修を行う施設である『子どもの虹情報研修センター(日本虐待・思春期問題情報研修センター)』において、ここに集まる各種専門職員に調査を実施した。現在までに、児童相談所の児童福祉司99名、児童心理司14名、そして児童養護施設・乳児院の児童指導員31名、保育士30名、家庭支援専門相談員14名、地方自治体の福祉担当事務職員13名、情緒障害児短期治療施設の専門職員6名、またその他(児童相談所医師、医療機関の医師、児童養護施設・乳児院の看護師、一般保育園・幼稚園の保育士など)43名から回答が得られ(合計250名)、回収率は全体で61.0%であった。現在データ入力・解析中である。
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Research Products
(3 results)