2007 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国における貧困の世代的再生産と教育に関する調査研究
Project/Area Number |
19730356
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐々木 宏 Hiroshima University, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (50322780)
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Keywords | 貧困と教育 / 途上国 / インド |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画では、2007年夏に現地調査を予定していたが、調査対象者の都合のため、時期を2007年12月末から2008年1月はじめに変更した。 調査は、ウッタルプラデシュ州Varanasi市を`フィールドにしたインタビュー調査である。対象とした家族は、Varansi中心部は住む6つの家族であり、<富裕・中間層><庶民層><貧困層>それぞれから2家族ずつピックアップした。聞き取りの大きな項目は、家族の所得、家族構成員の職業や学歴、言語環境や数育へのアスピレーションなど(家族の諸資源)、子育てにかかわる実際の投資や選択(教育行動)、また学校選択、奨学金や授業料免除の利用実績、教員やスクールソーシャルワーカーとの関係のありなど(学校教育制度とのかかわり)であった。なお、このたびの聞き取り調査では、親との接触が時間的に難しい事例もあり、その場合は、子ども(20歳前後の青年を対象にインタビュー」を行っている。加えて、事例数や聞き取るべき内容について、必ずしも本年度の研究実施計画どおりに進んだわけではないが(このことは想定済みであり、次年度の現地調査で対応する計面を当初よりたてている)、さしあたり入手した聞き取りデータについては残りの研究期間を使って整理分析を加えた。その結果からは各層の家族の、子育てに関わる社会経済的基盤、教育行動、教育制度との関係性の特徴が一定程度浮き彫りになっている。 研究成果としてあげた論文では、以前より集めていたデータにこのたびの聞き取りデータも加えて利用し、本研究の目的である途上国の貧困の世代的再生産の構造の検討を試みた。
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Research Products
(1 results)