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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ヨーロッパにおける社会計画論の新たな展開-「社会の質」アプローチの可能性と課題-

Research Project

Project/Area Number 19730358
Research InstitutionSaitama Prefectural University

Principal Investigator

平野 寛弥  Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 助教 (20438112)

Keywords社会の質 / 社会システム論 / 社会政策
Research Abstract

今年度実施した研究活動は、以下の2点である。
一つは,本研究の分析枠組みの構築である。社会システム論に依拠した分析枠組みを作り上げるベく,先行研究の検討を行った。なかでも吉田民人の社会システム論に注目し,構造・機能・価値の三つの分析概念からなる枠組みを構築した。さらに,この分析枠組みを実際に使用する試みも行っだ。この成果は,平成20年2月に「社会福祉学」に掲載された論文にまとあられでいる。この論文では。上記の三つの分析疑念を用い。1970年代に書かれたT.H.マーシャルの「ハイフン連結社会」論を再構成することにより,彼の論考が持っ現代的意義を改めて示すことに成功した.このことは,本研究を通じて構築した分析枠組みが,社会分析に一定の有効性を持つことを示している。
もう一つは,「社会の質」アプローチに関する資料収集と,その内容についての理解である。今年度の前半は,既刊の文献を国内外かち積極的に入手し,「社会の質」アプローチの全体像の把握に努めるとともに,その特徴と問題点にういての整理を行った。その成果については平成19年9月の日本社会福祉学会全国大会にて報告を行い,多くの有意義なコメントを得た。さらに,平成20年2月後半から3月にかけて,約3週間オランダとイギリスに滞在して現地の研究君と意見交換や議論を行った。具体的には,オランダのハーグにある「欧州ソーシャル・クオリティー財団」を訪問し,事務局長へのインタビューを行ったほか,イギリス各地の大学を回って「社会の質」アプローチの開発に携わる研究者らと面会するとともに,本アプローチに批判的な立場の研究者とも面会し,彼らとの議論を通じて本アプローチについて多角的に理解することができた。このことは,次年度に「社会の質」アプローチについての本格的な検討を行う上で大変大きな成果であり,次年度に入り次第。論文としてまとめ,海外の学会誌に投稿する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 「ハイフン連結社会」論再考:T.H.マーシャルの現代的意義2008

    • Author(s)
      平野 寛弥
    • Journal Title

      社会福祉学 48(4)

      Pages: 5-16

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ヨーロッパにおける社会計画論の新たな展開:「社会の質Social Quahty」アプローチの可能性と課題2007

    • Author(s)
      平野 寛弥
    • Organizer
      日本社会福祉学会第55回全国大会
    • Place of Presentation
      大阪市立大学
    • Year and Date
      2007-09-23

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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