2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢期の過ごし方満足度尺度の開発と高齢者の社会・生産的活動の関連要因の検討
Project/Area Number |
19730367
|
Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
岡本 秀明 Wayo Women's University, 生活科学系, 講師 (30438923)
|
Keywords | 高齢者 / 高齢期 / 過ごし方 / 満足度 / 社会活動 / プロダクティブ(生産的)な活動 |
Research Abstract |
1. 高齢期の過ごし方満足度尺度(仮称)を作成するため、予備調査を実施した。対象は、無作為抽出した1市の高齢者600名で、方法は、郵送調査により行った。調査の結果、有効回答は329名から得られた。調査データの統計分析を進めたところ、高齢者が社会活動などの活動を行い、そり活動から得られた具体的な効果と抽象的(総合的)な効果をとらえる2つの尺度をそれぞれ作成することが、本研究を進めるうえで適切な方法の1つであることが考えられた。第1に、活動から得られた具体的な効果をとらえる尺度の作成については、4つ程度の因子を有する尺度がふさわしいことが考えられた。次年度に実施予定の本調査に向けて、尺度構成項目の内容と質問文を必要に応じて再検討した。その過程において、尺度の考え方の妥当性、構成項目の内容と質問文のレビューを研究者および高齢者に依頼し、受けた指摘は必要に応じて修正した。第2に、活動から得られた抽象的(総合的)な効果をとらえる尺度については、因子分析等の結果、尺度構成項目数を当初の6項目から4項目に絞り、望ましいと思われる水準に達した。次年度に実施予定の本調査で、当該尺度に関する望ましい結果が再度得られるかを確認することにした。 2. 次年度に実施予定の本調査の準備を行った。1市の許可を得て、住民基本台帳から無作為に1400名の高齢者を抽出し、宛名ラベルの作成等を行った。 3. 予備調査の結果の検討と項目等の修正し、本調査を実施して尺度作成を試みる機会を設定したことにより、特に活動から得られた具体的な効果をとらえる尺度の作成については、統計学的にみてより望ましい尺度の作成に結びつく可能性が高くなったと思われる。
|
Research Products
(1 results)