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2008 Fiscal Year Annual Research Report

知的障害のある人による自己決定を支援するケアマネジメント実践モデルに関する研究

Research Project

Project/Area Number 19730374
Research InstitutionOsaka University of Human Sciences

Principal Investigator

與那嶺 司  Osaka University of Human Sciences, 人間科学部社会福祉学科, 准教授 (90341031)

Keywords知的障害 / 自己決定 / 質問紙調査
Research Abstract

昨年度は、これまで実施した調査データをもとに、知的障害のある人の自己決定の構造と、それに関連する要因について統計的な手法により分析した。詳細については、「11.研究発表」に記載の2つの学会誌掲載論文で報告している。まず、自己決定の構造については、因子分析の結果、5つの因子で構成されることが明らかとなった。また、基本属性との相関分析においては、年齢および障害程度区分についてはほとんどの自己決定領域において相関を見せた。一方、在所年数については、日常生活活動および知人や友人の往来に関する領域などにおいては負の相関を見せた。また、関連する要因のひとつである施設規模については、重回帰分析の結果、上記5つの自己決定領域すべてに関連を見せている。つまり、施設規模が大きくなればなるほど自己決定が抑制されることが明らかとなった。ただ、唯一「友人・知人の選択および共有時間に関する自己決定」については、大きい施設規模のほうがその自己決定が高まる結果となっている。
加えて、上記の調査および分析をもとに、知的障害のある人の自己決定研究に詳しいカンザス大学のアベリー博士等を訪れインタビュー調査を行った。また、知的障害福祉では先駆的な取り組みを行っているミネソタ州において、知的障害のある人のセルフ・アドボカシー団体や支援団体を視察した。これらの調査をもとに、知的障害のある人の自己決定とそれに対する支援に関して、文化的な背景の違いから自己決定を捉える範囲が異なること、また同時に共通した点もあることなどが明らかとなった。
今後、これまでの研究結果をもとに、さらに調査データの統計的分析を進め、そして今年度実施予定の知的障害分野におけるケアマネジメント従事者へのフォーカス・インタビューにおける結果を総合的に考察し、知的障害のある人の自己決定とその支援について現実的な方向性を示したい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] 生活施設における知的障害のある人の自己決定の構造2009

    • Author(s)
      與那嶺司・岡田進一・白澤政和
    • Journal Title

      社会福祉学 49(4)

      Pages: 27-39

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 施設規模と知的障害のある人の自己決定との関連2009

    • Author(s)
      與那嶺司・岡田進一・白澤政和
    • Journal Title

      介護福祉学 16(1)

      Pages: 18-28

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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