2008 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害者の一般就労の定着を支援するためのプログラムの開発
Project/Area Number |
19730380
|
Research Institution | Tokai Women's Junior College |
Principal Investigator |
森川 洋 Tokai Women's Junior College, 介護福祉学科, 講師 (60442183)
|
Keywords | 知的障害 / 定着支援 / プログラム / 主体性 / 社会性 / 就労移行支援事業 / 就業・生活支援センター / 職場実習 |
Research Abstract |
今年度は、障害者雇用支援センターを利用する知的障害を持つ訓練生への労働環境の支援、及び生活環境の支援、並びに「主体性及び社会性に関する評価」による支援という三層の支援のあり方について検討することを目的とし、以下のような内容で研究を進めた。 ひとつは、平成19年度に実施した「主体性及び社会性に関する評価」の有効性に関する検討である。当該評価は、当事者の就労実態を予測し、就労の開始時期や支援のポイントを検討する上でのツールづくりを目的とする。当初今年度、その結果報告を行う予定であったが、対象者数の不足を指摘された。現在再アセスメントを実施し、検討をすすめているところである。 もうひとつは、雇用支援センターにおける一般就労支援の実践過程について整理を行った。その際、職員及びセンター長のS式浮沈図調査票をもとに、入職から現在に至るまでの当該センターにおける就労支援の実践過程を時系列的に面接した。面接から得られた内容を整理する中で、以下のような知見が得られた。「センター長による職員及び訓練生の保護者の意識改革」の一環として「訓練生の個別性を重視したアセスメント」が行われた。職員の中には、「訓練生の評価表づくり」を行い、それが職員同士の情報の共有化、さらに訓練生やその家族との情報の共有化を促進し、結果として「就労移行支援事業」への移行に対する職員の不安が軽減されているとのことであった。 次年度は「主体性及び社会性に関する評価」および「雇用支援センターの実践過程」に関する報告を行いつつ、職場実習や就労を行っている事業所の就労支援について整理する。
|
Research Products
(3 results)