2009 Fiscal Year Annual Research Report
青年・成人期の愛着スタイルが恋愛関係ならびに熟年期の夫婦関係の質に及ぼす影響
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19730391
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
金政 祐司 Osaka University of Human Sciences, 人間科学部, 准教授 (70388594)
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Keywords | 青年・成人期の愛着スタイル / 関係の特質 / ペアデータ / 親子関係 / 恋愛関係 / 夫婦関係 / 関係の適応 |
Research Abstract |
親密な異性との関係をうまく形成し、それを継続していくことは、個人の適応性という観点から見ても、また、勉学や仕事への取り組みが家族や親密関係から提供される心の安寧により促進されるという社会的な適応の両側面から見ても重要なことがらであるといえる。本申請研究では、、発達的視座を理論的に背景に持つ青年・成人期の愛着理論(Hazan & Shaver,1987)の観点から、青年・成人期の愛着スタイルが恋愛や結婚といった親密な異性の関係に及ぼす影響について検討を行い、それら関係の形成、維持に関わる要因について検討を行うこと目的とした。 本研究課題の科学研究費を用いて行った親子関係のペア調査ならびに恋愛関係のペア調査から、青年期の恋愛関係と青年期の親子関係という2つの愛着関係の共通項にっいてまとめた論文が審査付きの学会誌である社会心理学研究に掲載された。さらに、本研究課題の科学研究費を用いて行った青年期の子どもを持つ熟年夫婦のペア調査についての結果を先の論文での2つの愛着関係との相似点ならびに相違点についての議論を踏まえて論文としてまとめ、それを審査付きの学会誌であるパーソナリティ研究に投稿した。その結果、パーソナリティ研究への掲載可となった。また、それらの研究結果から、日本における親子関係、恋愛関係、夫婦関係の共通項について考察を行い、先の論文での研究データとともに海外の学会で2度発表を行った。さらに、上記の調査に関する未発表のデータもあるため、今後、それらについての分析を行い、研究結果を関連学会、ならびに海外の学会などで発表するとともに、学術論文としてまとめていくことを予定している。
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Research Products
(4 results)