2007 Fiscal Year Annual Research Report
エイズ予防行動としてのコンドーム使用を阻害する羞恥感情の抑制に関する研究
Project/Area Number |
19730392
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
樋口 匡貴 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 講師 (60352093)
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Keywords | エイズ予防 / コンドーム使用 / コンドーム購入 / 羞恥感情 / 羞恥の発生因 |
Research Abstract |
本研究課題は,1.コンドーム購入時および使用時/使用交渉時に発生する羞恥感情の下位情緒を特定し,2.そこでの羞恥感情の発生因を明らかにし,3.羞恥感情およびその発生因がコンドーム購入および使用/使用交渉行動を抑制する程度を明らかにし,4.コンドーム購入および使用を働きかける対象者の行動変容ステージに応じて,そこでの羞恥感情の発生を抑制するための有効な教育プログラムを開発することを目的としている。 平成19年度には,コンドーム購入状況における羞恥感情の種類およびその発生因を特定し,それらがコンドーム購入意図に及ぼす影響を検討するための質問紙調査を行った。その結果,男女ともに"恥ずかしい","いたたまれない"といった種類の羞恥感情を強く感じていることが示された。さらにコンドーム購入場面における行動指針の不明瞭さがコンドーム購入行動を強く抑制していることが示された。 また,行動の変容ステージ別のコンドーム購入時・使用/使用交渉時の羞恥感情に関する質問紙調査も実施した。その結果,準備期以前すなわち"まだ実際にコンドームを購入していない"人々や"まだ実際にコンドームを使っていない(または使おうと交渉していない)"人々が特に羞恥を感じやすいことが示された。 これらの成果はThe 3^rd Asian Congress of Health Psychology,日本心理学会第71回大会,日本社会心理学会第48回大会日本行動療法学会第33回大会において発表された。 さらに来年度に向けた予備的検討も行った。コンドーム購入時における行動指針の不明瞭さが差恥感情を発生させコンドーム購入を抑制させることが示されたことから,コンドーム購入時の行動指針を教示するための映像を用いた訓練プログラムを作成し,その効果を探索的に検討した。その結果,プログラムは少人数対象の訓練の際には一定の効果を持つことが示された。
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Research Products
(4 results)