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2008 Fiscal Year Annual Research Report

"格差社会"における"自己責任論"と社会集団内の逸脱者排除現象の関連性の検討

Research Project

Project/Area Number 19730396
Research InstitutionTokyo Women's Junior College of Physical Education

Principal Investigator

大石 千歳  Tokyo Women's Junior College of Physical Education, 児童教育学科, 准教授 (40352728)

Keywords社会系心理学 / 教育系心理学 / 格差社会 / 自己責任 / Web調査 / 排除 / 雇用情勢 / 社会集団
Research Abstract

格差社会が進行したといわれる今日, わが国では自己責任が強調されることが増えた. 皆自分の生活に精一杯で, 自分の権利を声高に主張したり, 苦しい立場に置かれた人を"本人のせいだ"と切り捨てる傾向が強まっている. その背景には, "自分はそうなりたくないが, なってしまうかもしれない"という, 生活や将来への不安があると考えられる. 本年度は, 平成20年6月にヨーロッパ実験社会心理学会(クロアチア)にて発表エントリーをしていたが, 健康上の理由(手術)のため, 発表を辞退した(予稿集にはアブストラクトが掲載されている). この成果は, 後日別の形での(論文)公表をする予定で準備を進めている. 本年度の新規データとしては, 4月に女子大学生を対象に, 大学新卒の就職活動への挫折体験を題材として, 自由記述も取り入れて前年度の研究を発展させた新たな調査を行った. 加えて, 市場調査会社を通じたWeb上での調査で, 男女正規・非正規雇用者のイメージと職業選択に関する原因・責任帰属, およびそれらに影響を与える要因に関する調査を行った. さらにもう1件のWeb調査では, 30代男性社会人を対象とし, 自己愛傾向や将来への希望の持ち方, 攻撃性などの個人特性と, 彼らからみた外集団である女性や外国人への態度との関連, および両者と格差社会や自由競争への態度(自己責任論)の関連を調査した. 2009年現在, "派遣切り"や新規採用の減少など, 雇用情勢は急激に悪化している. 様々な立場の人々がお互いに自己責任論を振りかざし, 人心が殺伐としつつある状況を緩和するため, 心理学の立場から何らかの提言がしたい.

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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