2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730416
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
榎本 淳子 Toyo University, 文学部, 准教授 (50408952)
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Keywords | 社会系心理学 / 情動 / 友人関係 / 青年 |
Research Abstract |
1.大学生の友人関係、特に友人関係上でどのような問題を抱えているのかについて情報を得るために大学生3名に面接調査を実施した。その結果、大学生は互いにあまり干渉しない関係を築いていること、また問題としては友達との価値観の相違や異性との関係が主にあげられた。 2.友人関係上で生じる問題とその解決方法について情報を得るために中学生149名、高校生118名、大学生125名を対象に自由記述式質問紙調査を行った。調査内容は、友人関係上の悩み・トラブル、およびその時生じる感情、その問題の解決方法を具体的に記述するものであった。その結果、中学、高校生では悪口や仲間はずれなど、友人から裏切られる場面の記述が多く、大学生では相手の行動に不満を抱く場面の記述が多く見られた。また解決方法として中学生では放っておく、何もできないなど、解決策が見つけ出せない記述が多く見られたが、大学生では話し合いが最も多かった。さらにこの調査においては中学生、高校生に対しては友人に対して抱く感情として「怒りを感じるとき」と「不安を感じるとき」と限定した上でその感情の生じる場面について記述を求め、友人関係上での情動がどのような場面で生じるのかを検討した。 これら一連の調査をもとに、友人関係上で生じやすい問題場面をいくつか絞った上で、今後の調査で使用する査定道具の開発へとつなげていく。
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