2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730417
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
北村 琴美 大阪人間科学大学, 人間科学部, 准教授 (80411718)
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Keywords | 親準備性 / プロセスモデル / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は,以下の2点である。第1に,青年および初期成人において,世代間関係が親準備性を規定するプロセスモデルを作成し,実証的に検討する。第2に,モデルの検証に続き,モデルで見いだされた実証的知見を基礎として導入可能な教育プログラムを提案するための基礎的な研究を行い,青年および初期成人の親準備性を促進する教育援助法を検討する。 平成22年度は,前年度に引き続き,生育歴,パーソナリティ,自立性,ソーシャルサポート等の変数と親準備性との関連性を組み入れたプロセスモデル検討し,モデルの精緻化を行った。その結果を踏まえ,親準備性の教育のためのプラグラム作成に向けた以下の探索的検討を行った。大学生を対象として,子どもの発達や子育て等の知識や理解を高める講義を行い,その前後における親準備性の状態の変化についての測定を行った。子どもの発達や心理に関する講義を受講した学生164名と,子どもを主たる対象としていない心理学の講義を受講した182名に対して,講義前後における親準備性およびプロセスモデルに組み入れられた変数の測定を行った。現在,分析の途中段階ではあるが,プロセスモデルの変数の一部(子どもに対する態度や感情,親になる自信など)に講義前後において群間で差が認められ,今後詳細な分析を行い,学会論文として発表を行う予定である。また,心理学の講義以外の受講学生からもデータを収集しており,今後これらのデータの分析を加えていく予定である。
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