2009 Fiscal Year Annual Research Report
回想法は高齢者の認知症予防および心理的well-beingの改善に有効か
Project/Area Number |
19730446
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
野村 信威 Osaka University of Human Sciences, 人間科学部・健康心理学科, 助教 (90411719)
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Keywords | 回想法 / 高齢者 / 認知症予防 |
Research Abstract |
本研究の主な研究目的は,1グループ回想法による介入研究の実施,2質問紙調査による縦断研究,3語られた語記録をもとにおこなう内容分析という3つの研究アプローチを通して,グループ回想法が高齢者の認知症予防および心理的well-beingの改善に有効であるかを検討することである。 平成21年度は,前年度に実施した質問紙による縦断研究に若干のデータを追加して分析を行った。また,質問紙調査のデータをもとに,5件法6項目かうな個人内回想おび対人的回想尺度を作成し(項目例:「あなたは一人でいる時にどれくらい過去を思い出しますか」),回想が行われる場面の違いによる心理的意義の違いを明らかにした。上記の結果は日本健康心理学会第22回大会およびInternational Reminiscence&Life Review Conference2009において発表した。後者の国際学会では,回想が行われる揚面の相違を表す回想のモダリティという概念を考慮する必要性を指摘した。 その一方,研究計画と相違してグループ回想法における介入研究は条件に合致した充分な人数の参加者を確保できなしこかう追加データをとることが出来なかった。そのため,語られた回想の逐語記録をもとにした内容分析は次年度への持ち越しとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] The Modality of Reminiscence2009
Author(s)
Nobutake Nomura
Organizer
International Reminiscence & Life Review Conference 2009
Place of Presentation
Holiday Inn Select Atlanta Capitol Conference Center, Atlanta GA, USA
Year and Date
2009-11-18
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