2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能イメージングによる視覚性ワーキングメモリーの脳内機序解明
Project/Area Number |
19730464
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高濱 祥子 Osaka University, 生命機能研究科, 特任研究員 (30342645)
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Keywords | ワーキングメモリー / 脳機能イメージング |
Research Abstract |
我々は、日常的に数多くの視覚情報に囲まれて生活しており、必要に応じて視覚情報を記憶する.視覚的作業記憶の神経基盤を明らかにするために、ヒト脳機能イメージング研究が行われ、前頭-頭頂ネットワークの役割が解明されつつある。しかしながら従来の研究は変化検出課題を主要な実験パラダイムとして用いているため、刺激設定や課題設定に問題があり、視覚的作業記憶を過大評価し、視覚性作業記憶に関わる脳活動を計測できていない可能性がある。本研究は、物体の視覚性ワーキングメモリーの保持に関わる神経基盤を、事象関連型の脳機能イメージング(fMRI)により検討することを目的とした。平成19年度は、位置情報の更新を必要としない状況におけるワーキングメモリー保持期間の脳活動を対象とした。多物体恒常性追跡課題を改変し、複数の属性からなる物体を用いた変化検出課題において、実験協力者は、予め指示された注目すべき変化に基づいて、視覚刺激の変化を見つけた際にボタンを押して答えるよう求められた。変化検出課題の成績がプラトーに達するまで練習を行った後、課題遂行中の脳活動をMRIで計測した。その結果、複数の属性を結合して保持する必要がある場合と、必要がない場合の変化検出課題において、正答率に差はみられなかったものの、活動する脳領域が異なった。従って、記憶表象のタイプによって、異なる処理システムを用いて情報を処理している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)