2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730469
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
緑川 晶 Chuo University, 文学部, 講師 (90421833)
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Keywords | パーキンソン病 / 音楽療怯 / リハビリテーション / リズム / 歩行 / 手指タッピング |
Research Abstract |
本研究は,パーキンソン病患者の運動機能を定量的に評価するとともに,適切な介入方法を見いだすことを目的とする.19年度は,運動機能の評価方法の確立と,適切な介入方法の探索的な検討を中心に行った.本研究では運動機能を評価する手法としては,手指タッピング課題と歩行課題を行う予定である.手指タッピング課題とは,一定の速度で呈示された外的刺激に同期(もしくは外的刺激から独立)して,一定の速度で人差し指を用いてタッピングを求める課題である.タッピング時の手指の負荷を極力減らすとともに,タッピング間隔だけではなく,タッピングの強弱も記録する必要があるため,従来の装置を改め,新たに圧電ブザーを応用した検出装置を開発した.これにより微弱な動きの変化も検出可能となった.歩行課題では,歩行場面をビデオに録画し,それを動画解析ソフトウェア(Frame-DIAS II(ディ・ケイ・エイチ社製))を用いて定量的に解析を行うためのプロトコルを作成した.次年度はこれらを用いて運動機能と認知機能との関連を検討する.介入方法に関しては,日常的に特定の楽曲を聴かせることにより,運動機能が改善されることが報告されている(例えば林(2007)など).しかし楽曲の速度やその種類に関しては検討の余地がある.また,通常の楽曲ではリズムを統制することが困難なため,本研究では,リズムの統制が容易なMIDI装置を用いることとし,現在その準備を行っている.
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Research Products
(3 results)