2009 Fiscal Year Annual Research Report
戦前生活綴方における教育評価の理論と実践に関する研究
Project/Area Number |
19730502
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
川地 亜弥子 Osaka Electro-Communication University, 工学部, 准教授 (20411473)
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Keywords | 教育学 / 生活綴方 / 作品批評 / 教育評価 / 作文教育 / 北方性教育運動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、戦前生活綴方における教育評価の理論と実践を明らかにすることにある。 平成21年度は、4月に京都市綴り方の会にて、現代の作文指導における学力と評価をテーマに、研究発表および意見交流を行った(発表題目:現代の教育と生活綴方)。そこで得たヒントをもとに、村山俊太郎の教育評価論および作品批評論について検討を加えた。 さらに8月、作文教育研究大会(於長崎)に参加し、村山俊太郎の生活綴方実践の意義について、教育評価の観点から発表した(発表題目:生活を綴ることの意義-村山俊太郎の生活綴方論から考える-)。 その後、木村文助の遺稿『綴方概論-一作文校長の遺稿』(手書き原稿)を電子データ化するための入力作業を行っている。修正箇所も多く、鉛筆での修正跡などは写真撮影データでは読めないため、3月に再度北海道森町図書館に訪問し、資料閲覧、データ化、写真撮影を行った。この作業に予想以上の時間がかかっており、当初予定していた研究報告書の刊行が遅れている。現在、遺稿のデータ化を優先して進めている。研究報告書については、平成23年刊行予定である。 なお、日本教育方法学会から、言語の力を育てる教育方法をテーマに寄稿依頼があったため、峰地光重の実践及び現代の生活綴方実践を紹介した(題目:生活指導における言語の問題-言葉を通じてつながり合い、生活を変える実践)。
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