2008 Fiscal Year Annual Research Report
「語り」についての臨床教育学的研究-Langeveldの「コロンブス」を通して
Project/Area Number |
19730508
|
Research Institution | Notre Dame Seishin University |
Principal Investigator |
西 隆太朗 Notre Dame Seishin University, 人間生活学部, 准教授 (70368679)
|
Keywords | コロンブス・テスト / 語り / 臨床教育学・臨床保育学 / 解釈の方法論 / 投影法 |
Research Abstract |
平成20年度は、1)「語り」を解釈する方法論について文献に基づく検討、2)「コロンブス・テスト」を用いた大学性への調査、3)保育園児を対象とした「コロンブス・テスト」の関与観察的調査をおこなった。 1)関係性のなかで生み出される「語り」について、精神分析学・社会心理学・体験過程療法にまたがる学際的検討をすすめ、その一部を論文「関係性の投影スクリーンとしての身体」として発表予定である。また、投影法としての「コロンブス」をTATと比較した論文を発表した。2)十数名の女子大学生および数名の大学院生による「コロンブス」の試行をおこない、幼稚園児から小学生との実施経験を、研究協力者とともに事例研究論文にまとめた。就学前の子どもたちにも十分取り組んでもらえるテストであるとの感触を得ることができた。3)保育園との連携により、保育園児に対する「コロンブス」の実施を重ねた。保育園児たちのさまざまな表現活動の展開を、映像記録等により研究素材として蓄積しつつある。また、定期的に保育園を訪れることにより、保育園児たちが生み出す自由な「語り」について、関与観察的なアプローチによって、研究代表者自身との関係性のなかでの解釈の可能性を探る調査活動を続けている。このような保育現場との連携活動をもとに、今後学会発表・論文作成をおこなう予定である。
|
Research Products
(2 results)