2007 Fiscal Year Annual Research Report
留学生教育におけるポピュラー・カルチャー教材の取り入れ
Project/Area Number |
19730522
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
長池 一美 Oita University, 国際教育研究センター, 准教授 (90364992)
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Keywords | 大衆文化 / 留学生教育 |
Research Abstract |
1.大分大学の留学生を対象に日本のポピュラー・カルチャーについての調査を行った。調査方法はアンケートによる日本ポピュラー・カルチャーの認識調査や実際にポピュラー・カルチャー教材を使用した授業での学生からのフィードバックを対象とした。日本の高等教育ではいまだ確立されていないポピュラー・カルチャーの分野を教育の一環として取り入れる可能性や必要性を研究するために、重要なデータ(例えば、留学生の文化的なバックグランドの相違による認識度や受容度の違い)を収集することができた。 2.英語圏の高等教育機関で日本学を教授している研究者を対象に、授業での日本のポピュラー・カルチャー教材の取り入れの有無や、取り入れている場合はどのようなマテリアルをどのような理由で取り入れているかなどの教授法について調査を行った。調査は現在も継続中であるが、このポピュラー・カルチャー研究を将来更に発展させ、授業モデルを提供する教材(教科書・ハンドブック)を作成するにあたり、重要となるデータ(例えば、教員のポピュラー・カルチャー教材に対する認識の違い、または日本文化を教授する目的の違いによって、異なるポピュラー・カルチャー教材を使用している、等)を収集することが可能となった。 3.またポピュラー・カルチャーの国内外での経済的な影響についての調査を行い(例えば、マンガの発行部数やアニメーション、テレビプログラムの視聴率調査、また関連商品の市場流通など)、ポピュラー・カルチャーの経済的な影響(国内外)を留学生を対象とした教育現場にどのように反映することができるのか(または反映させていく必要があるのか)の分析を開始した。
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