2007 Fiscal Year Annual Research Report
生徒指導研究における社会的構成論の可能性:社会学的知見の教育学上の再編へ向けて
Project/Area Number |
19730526
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
間山 広朗 Sagami Women's University, 学芸学部, 非常勤講師 (50386489)
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Keywords | 教育学 / 社会学 / 教育社会学 / 生徒指導 |
Research Abstract |
本研究は、「いじめ」や「学級の荒れ」を中心とした生徒指導問題を研究するにあたって、社会的構成論を教育(社会)学において展開する可能性を追求することを目的としている。「問題行動」が存在するが故に「指導」を行なうという思考法に対して、社会的構成論は、「指導」のあり方が「問題行動」の意味を立ち現わせるという思考法をとる。この視点から教育実践のあり方を詳細に調べ記述するための視点として、社会構築主義やエスメソドロジーの知見の展開可能性を模索するために、本年度は以下の研究を計画・実施した。(1)社会的構成論を教育実践に活かすための理論的検討、(2)社会的構成論を活かした学校臨床研究の模索、である。 上記(1)に関しては、社会的構成論にもとづく教育問題の言説分析のひとつの方向性について、「言説分析のひとつの方向性-いじめ言説の「規則性」に着目して」(『質的調査法を学ぶ人のために』9章)を執筆するなかで検討を重ねてきた。また、(2)に関しては、教育社会学・社会的構成論を専攻し卒業・修士論文を執筆した経験をもつ公立小学校教員と共同研究会を持ち、小学校教員が自らの実践を社会的構成論の視点から記述する「オートエスノグラフィー」の可能性を模索し始めている。具体的には、学級経営・学校経営において特に生徒指導焦点を絞ったエスノグラフィーを共有し、検討を重ねている。また、研究授業などの映像データを共同で検討する試みも実施中である。これらの調査を中心として来年度はより本格的に調査を実施する予定である。
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