2008 Fiscal Year Annual Research Report
知識基盤社会における読書力を評価するミクロ・レベル・テスト及び質的分析手法の開発
Project/Area Number |
19730533
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
足立 幸子 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30302285)
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Keywords | 読書力 / 評価 / Benchmark Assessment / 国際児童文学 / ミクロ・レベル・テスト / 質的分析 / パフォーマンス評価 / 質的研究 |
Research Abstract |
産休・育休の習得によって、中断していた研究活動を、平成20年10月1日に再開した。 <学会参加について> 全国大学国語教育学会第115回福岡大会に参加(平成20年11月)し、国語科教育(特に読む力)に関する評価について情報交換を行った。その結果、パフォーマンス評価に、質的分析手法の可能性を見いだすことになった。パフォーマンス評価について、これが本研究で追究している評価の方向性を有しているか、また、使用の利便性はどうかなどの検討を重ねていく。 米国読書学会(National Reading Conference)2008年度年次大会に出席(平成20年12月)し、読書力評価について、ミクロ・レベル・テストおよび質的分析手法の情報収集につとめた。その結果、The Fountas & Pinnell Benchmark Assessnent System, K-8に可能性を見出している。来年度この評価の検討・分析を行う。 <学会発表について> 五大学国語科教育学合同発表会(2009年2月)において、国際児童文学という視点からの読書指導について研究発表を行った。「読書は個人で行うべきであり、評価すべきではない」と我が国における伝統的で閉鎖的な読書観を改め、評価できるものとして読書を取り上げていくことについて、有効な視点であったと考えている。 <実験準備について> 本研究では、読書力評価を開発するわけであるが、実際の本を用いて子供に実験をしながら、実際に用いることができるミクロ・レベル・テストあるいは質的分析手法を開発したいと考えている。そこで、子供の読書にふさわしく、これらの評価をすることができそうな児童図書の選定を進めている。
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Research Products
(3 results)