2007 Fiscal Year Annual Research Report
音楽教育における幼小の連続性を実現する授業モデルの開発
Project/Area Number |
19730547
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Research Institution | Tokiwakai University |
Principal Investigator |
斉藤 百合子 Tokiwakai University, 国際コミュニケーション学部, 講師 (50423223)
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Keywords | 音楽教育 / 幼小連携 / 授業構成 / 音楽科 / 表現 |
Research Abstract |
本研究の目的は、幼児期における音楽表現および小学1年生の音楽授業の方法原理の違いと共通点を導き出すことにより、幼児期の「表現」および低学年期の「音楽科」の授業モデルを開発し、「表現」を軸とした幼小の連続性を実現することである。1年目である本年度は、以下の2点について研究を行った。 (1)J.デューイの理論に基づいた幼児期から児童期への経験の発展に関する理論研究 デューイの「遊び(play)」と「作業(work)」の論考を手がかりに、幼小接続の教育方法を具体化するための視点を導き出した結果、「遊び」「作業」「学習」の連続発展が、幼小連携を実現する方法原理であることが明らかとなった。この研究成果については、日本デューイ学会第51回研究大会(於:奈良女子大学)にて口頭発表した。 (2)諸外国における幼児期から初等教育にかけての音楽科カリキュラムの分析 アメリカのシルバー・バーデッド社の音楽教科書「Music」(1978年版)における幼稚園および小学1年生の音楽教育の方法原理の違いを比較した。分析の結果、本カリキュラムでは、コンセプトを明確化することにより、幼児音楽から小学校音楽科への連続性が実現していることが明らかとなった。この研究成果については、日本学校音楽教育実践学会第12回全国大会(於:くらしき作陽大学)にて口頭発表を行い、常磐会学園大学研究紀要に論文掲載した。 次年度は、初年度の研究成果に基づき、幼児の音楽活動のプログラムを計画し、幼稚園で保育実践を行い、幼児の音楽経験の発展を実証的に明らかにする予定である。
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Research Products
(4 results)