2007 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙開闢史解読のための金属欠乏星データベースの構築
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19740098
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
須田 拓馬 Hokkaido University, 大学院・理学研究院, 特任助教 (90374735)
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| Keywords | 金属欠乏星 / データベース / 第一世代星 / 恒星進化 / 化学進化 / 銀河形成 |
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| Research Abstract |
我々の住む宇宙では、恒星の誕生と恒星内部での元素の生成、恒星の終末期における物質の星間空間への放出を通じた化学進化を経てきた。銀河系内のハロー成分には、恒星に含まれる元素量(特に鉄組成)が少ない星(金属欠乏星と呼ばれる)が存在し、銀河形成初期の情報が含まれていると考えられる。
今年度は、現在開発中の金属欠乏星データベースを研究者コミュニティに公開するべく、システムの開発、改良を行ってきた。本データベースは、金属欠乏星に関する観測論文の一覽を作成するシステム、Web上から論文に含まれるデータを入力するためのシステム、入力データをチェックし、データベースソフトにデータを登録するシステム、Web上でデータベースにアクセスし、データを検索、作図するシステム、の4つのシステムから構成される。これらのシステムはすべて、利用可能であり、かつインターネット上に公開できるレベルまで改良が続けられ、次年度の公開に向けて順調に進んでいる。本データベースは、銀河系の星形成史を恒星の元素組成から探るうえで有用なシステムであり、公開によって、さまざまな研究者の効率の向上を促進し、新たな発見をもたらす可能性を大幅に向上させると期待される。本計画に関して、データベースの概要やデータサンプルの特性についてまとめた論文を投稿した。
また、本年度では宇宙開闢史における恒星の進化という観点から、第一世代生の進化、および球状星団中の恒星の化学進化に関する論文を掲載した。
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