2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
A new approach for probing binary supermassive black holes
Project/Area Number |
19740100
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
HAYASAKI Kimitake Kyoto University, 大学院・理学研究院, 学術研究員 (30374218)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2009
|
Keywords | 理論天文学 |
Research Abstract |
最近、あらゆる銀河において、バルジの速度分散が大きな銀河ほど質量の大きなブラックホールが存在していることが分かって来た。この関係は、銀河同士の衝突合体の結果、その中心の巨大ブラックホール同士も合体成長するブラックホールの階層的成長を強く示唆している。銀河同士の合体を経て、巨大ブラックホール同士が単一の超巨大ブラックホールへと成長するまでの間、安定したバイナリーを形成する段階が必ず存在する。最近の観測では、はっきりとした確証は得られておらず、バイナリーブラックホールを、どのように検出するかが大きな問題となっている。そこで、バイナリーブラックホールの検出に向けて、理論的な面から新たな方法を提案する。一方で、巨大ブラックホールがバイナリーを形成してから最終的に合体するまで、どのように進化していくかという問題(ファイナルパーセク問題)、宇宙物理学におけるオープン問題の一つとして知られている。本研究では、この問題に対する解決策も提案していく。
|