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2007 Fiscal Year Annual Research Report

酸素禁制線輝線比に基づく彗星コマ中の二酸化炭素量の推定

Research Project

Project/Area Number 19740106
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

古荘 玲子  Waseda University, 教育・総合科学学術院, 助手 (70373040)

Keywords天文学 / 惑星科学
Research Abstract

本年度は以下の研究を行った。
(1)過去にすばる望遠鏡高分散分光装置(HDS)で観測された4つの彗星のデータの再解析
(2)と関連して、比較的地球に近づいて彗星核近傍が観測されていたC/2001Q4(NEAT)のデータについて特に詳細に解析した
(2)核近傍でのO(1D)同士の衝突による遷移を考慮したモデルの見直し
可視域の禁制線を発する準安定状態酸素にはO(1D)とO(1S)とがある。このうち、O(1D)は寿命が長いため、核近傍ではO(1D)同士の衝突による遷移が発生する。そのため、O(1S)の分布が核からの距離が離れるにしたがって減少するのに対し、O(1D)の分布は一定となっている領域が発生する(Bhardwaj&Haider,2002;Morgenthaler et al. 2001)。今回、上記の効果を考慮して、波長の異なる酸素禁制線の輝線比(green line/red doublet lines)からO(1S)とO(1D)の比を求めるモデル(Furusho et al.,2006)の見直しを行った
(3)解析及びC_2輝線による影響を見積もるためのモデル計算環境の整備
Furusho et al.(2006)の手法を1天文単位付近まで太陽に近づいた彗星データにも用いるためには、green lineのC_2輝線からの分離とC_2輝線混入の見積が必要である。今年度はC_2輝線のモデル計算開発環境に必要なハード・ソフトの整備を主に行った
(4)(1),(2)の結果を、日本天文学会2007年秋季年会および日本惑星科学会2007年講演会にて発表
なお、報告論文を現在執筆中である。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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