2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19740131
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
若林 泰生 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特任研究員 (80447359)
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Keywords | 核物理 |
Research Abstract |
1ガスイオンチェンバーの製作・テスト 本研究の目的は、^<46>Crの半減期を精度良く決定することである。そのためには、^<46>Crが何個生成されたかを精度良く知ること、つまり、精度良く粒子識別することが重要である。 2次ビームの粒子識別をするための検出器の組み合わせとしては、通常、「PPAC+Si検出器」や「20μm厚のSi検出器+1.5mm厚のSi検出器」などが用いられる。しかしながら、陽子数が20より大きいような低エネルギー重イオンビームの場合の粒子識別においては、2次ビームは、1枚目の検出器であるPPACや20μmの薄いSi検出器内で止まってしまう。従って、ガス圧によって厚さを薄く出来るイオンチェンバーを1枚目の検出器(ΔEカウンター)として用いることは非常に有効である。 また、本実験においては、生成した粒子を識別するために、高エネルギー分解能が必要となる。そこで本年度は、ガスイオンチェンバーを設計・製作し、α線源を用いたテストを行った。20年度に、実際に2次ビームを用いた実験を行い、求めるエネルギー分解能が実際に得られるかどうか、テストする予定である。 2β-γ同時計測 本研究において、^<46>Crの半減期を測定するためにβ-γ同時計測が必要となる。β線検出器にはSi検出器を、γ線検出器にはゲルマニウム検出器を使用する。また、Si検出器はガスイオンチェンバー内に設置され、粒子識別をするための検出器としても用いる。本年度は、使用するSi検出器のα線源によるテストを行った。20年度は、β-γ同時計測を用いて半減期を測定するテストを行う予定である。
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Research Products
(5 results)