2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19740133
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 義輝 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 助教 (00359689)
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Keywords | 中性子ドリップライン / 不変質量法 / 多線式比例計数管 / 元素合成 |
Research Abstract |
本申請課題の目的は、陽子数がZ=8で中性子数がN=16であるドリップライン上の^<24>O核と、それよりも中性子数が一つ少ない^<23>O核の励起準位を、不変質量法を用いて探索・発見し、酸素同位体における中性子数N=16のシェルギャップに関する知見を得、中性子ドリップライン近傍領域における新しい魔法数N=16の存在を明らかにすることである。β安定線領域の原子核の魔法数は、その存在を解明する過程において原子核の殻構造模型の発展を促したわけであるが、これをβ安定線より離れた領域で特定することはこうした領域での殻構造とその変容の機構を解明する上で重要である。さらにr-プロセス等の元素合成過程の解明にも役立つ。 本年度は、二次ビーム飛跡検出器(多線式比例計数管 : セルサイズ6mm、有感領域96×96mm^2)と荷電粒子ホドスコープの整備を行った。これらはそれぞれ二次標的(液体水素)の上流と下流に配置され、入射ビームの飛跡決定と出射破砕片の粒子識別用途に用いられる。飛跡検出器について、宇宙線を用いた基礎データを取得し、飛跡再構築方法の改良を行った。その結果、約70μmの位置決定精度が得られることが分かった。
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Research Products
(2 results)