2008 Fiscal Year Annual Research Report
ガンマ線バーストに於けるハドロン加速及び高エネルギー放射
Project/Area Number |
19740139
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長滝 重博 Kyoto University, 基礎物理学研究所, 准教授 (60359643)
|
Keywords | ガンマ線バースト / 粒子加速 / ハドロン / ガンマ線 |
Research Abstract |
研究代表者の長滝はガンマ線バーストからのガンマ線バーストからの高エネルギーガンマ線についての研究を行いました。特に、ガンマ線バーストから発せられるTeVエネルギースケールの高エネルギーガンマ線が、宇宙空間を満たしている宇宙背景マイクロ波、宇宙背景赤外線と相互作用を起こし、電子陽電子対が生成されることに着目し、その2次的電子陽電子が宇宙背景マイクロ波を逆コンプトン散乱することにより生成されるdelayed gamma-raysを汎用コードGIANT4を用いて世界で最も定量的に正しく評価致しました(K. Takahashi, K. Murase, K. Ichiki, S. Inoue, S. Nagataki 2008)。又、ガンマ線バーストが高エネルギーハドロンを生成するために必要な、相対論的ガンマ線バーストジェットの形成についても考察を行い、数値計算によって確認を致しました(Tanabe and Nagataki 2008 ; Y. Mizuno, B. Zhang, B. Giacomazzo, K. Nishikawa, P. E. hardee, S. Nagataki 2009)。更に、ガンマ線バーストに於ける最高エネルギーハドロン宇宙線加速の可能性、及びその2次粒子としての高エネルギーガンマ線、高エネルギーニュートリノの観測可能性を議論し、ガンマ線バーストがこれら高エネルギー天文学の重要なターゲットとなりうることを明確に示しました(K. Murase, K. Ioka, S. Nagataki, T. Nakamura 2008)。
|
Research Products
(11 results)