2008 Fiscal Year Annual Research Report
アトラス実験における高エネルギーγ線検出を用いた超対称性粒子の探索
Project/Area Number |
19740157
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
陣内 修 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 助教 (50360566)
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Keywords | 超対称性模型 / アトラス実験 / ガンマ線検出 |
Research Abstract |
本課題では当初、初年度にLHCアトラス実験に於ける初期データを用いた検出器のコミッショニングを行い、次年度に加速器のデザインエネルギー値14TeVを用いた超対称性粒子探索を行う計画であったが、度重なる実験計画の遅延により、陽子・陽子衝突は未だ実現していない。その為、現時点では詳細なシミュレーションデータによる実験初期での発見能力評価を行うに留まっている。大型の国際協力実験であるアトラス実験では実験開始に際し、この発見能力評価等をグループ全体で推し進めてきており2000ページに渡る詳細な物理レポート作成を最新のシミュレーション情報に基づき行った。本研究代表者は本課題の主目的である、高横方向運動量γ線を伴った事象を用いた超対称性粒子探索、更にそのγ線が長寿命超対称性粒子起源の時に観測される「非指向γ線」を研究対象とする活動をアトラスグループ内で指揮し、論文と言う形でまとめた。これは前述のアトラス実験レポートの一部として掲載されている。これらの特徴的な事象を最新の詳細な検出器シミュレーションを用いて評価し、アトラス検出器で実際に捕らえることが出来、発見に繋がることを示すことが出来た意義は深い。
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Research Products
(1 results)