2007 Fiscal Year Annual Research Report
ノード的準粒子の量子効果の数理構造とグラファイトなどへの応用
Project/Area Number |
19740230
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
守田 佳史 Gunma University, 大学院・工学研究科, 准教授 (10292898)
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Keywords | 数理物理 / 情報基礎 / 超伝導材料素子 / 物性基礎論 / ナノ材料 |
Research Abstract |
グラファイト(グラフェン)における量子干渉効果のうち、[1]状態密度および電気伝導度における欠陥による量子効果(非自明な指数をともなう低次元量子臨界現象の発現)[2]欠陥のまわりの局所状態密度(あたらしい共鳴状態の発見およびSTM実験への予言)に関して研究を開始した。さらには、ノード的準粒子の発現は、グラファイト(グラフェン)のみならず2次元d波超伝導をはじめとした近年注目を集めている新奇な超伝導体、さらには有機導体をはじめとしたいくつかの強く相互作用する電子系でもその可能性が提案されている。それらを念頭に分野横断型の分析を開始した。なお本研究では低次元性に起因する非摂動論的効果が随所に現れることが予想され、それが興味深い量子効果につながることが予想される反面、解析的アプローチを一般に困難にさせる。このような予想される困難に対しては解析的アプローチと数値的手法を相補的に用いるのが正攻法と考えられ、ハードのみならずソフトの面からも計算機環境を整備した。さらには将来的課題に対する準備としてグラフェン量子ホール効果の大域的相図(欠陥による量子ホール効果の「崩壊」の仕方の解明)についても考察を開始した。また関連してノード的超伝導を位相幾何学的数で分類し、それを基礎にした超伝導渦のコア状態の性質の分析およびその実験の検出に関して考察を開始した。具体的にはまず最初のステップとして、3重項ノード的超伝導におけるハーフヴォルテックスについて系統的な研究をし、論文としてまとめた。
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Research Products
(5 results)