2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19740268
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西田 究 The University of Tokyo, 地震研究所, 助教 (10345176)
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Keywords | 地球自由振動 |
Research Abstract |
気圧計の観測網を関東地方に展開している。しかし平成19年度末に観測機器の故障が生じた。そのため平成20年度中頃に観測機器を修理した。現在では問題点も解決して、連続観測が可能となった。関東地方13観測点で連続観測を継続中である。その結果、茨城県沖の地震に伴う気圧変動の検出に成功した。 また、常時地球自由振動の励起源を探る上で重要な発見もあった。長周期Love波の常時励起現象の発見である(Nishida et al. 2008)。常時励起Love波の検出は励起メカニズムを考える上で重要である事は明らかであったが、期待される振幅は小さすぎるために、観測限界を超えていると考えられてきた。この問題を解決するために本研究では、新たにアレー解析の手法を開発した。この手法をHi-net高感度加速度計アレーに適応し、Love波Rayleigh波の励起振幅を見積もった。驚くべき事に、Love波の振幅がRayleigh波の振幅よりも大きい事が明らかになった。Love波を効率的に励起するためには、海洋波浪と固体地球の地形カップリングが重要であると考えられる。
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