2008 Fiscal Year Annual Research Report
振動電析反応を用いた金属微細格子の形成と表面増強ラマン散乱デバイスとしての応用
Project/Area Number |
19750006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中西 周次 Osaka University, 基礎工学研究科, 助教 (40333447)
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Keywords | 電気化学 / 化学振動 / 表面増強ラマン散乱 / 自己組織化 |
Research Abstract |
本研究では、振動電析法により表面増強ラマン散乱(SERS)効果を生ずる金属微細格子状プラットフォームを創成し、これにより高感度な微量分子検出表面デバイスを開発することを目的としている。初年度においては、成長している金属結晶表面は一般に非常に大きな界面エネルギーを持ち、このため気液界面や液液界面での金属電析反応では結晶成長が界面方向に選択的に進み、2次元薄膜が気液(あるいは液液)界面に浮かぶ形で形成されることを明らかにしていた。 今年度は上述した「成長中の金属結晶表面の自由エネルギーは非常に大きい」という初年度の研究成果に基づき、固液界面における2次元金属薄膜の直接形成を試みた。その結果、絶縁性のガラス基板上に直接、銀(Ag)や銅(Cu)の2次元薄膜構造体を電気化学的に形成することに成功した。こうして得られたガラス基板上のAg薄膜においてSERS効果が実際に得られることを確認した。
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