2008 Fiscal Year Annual Research Report
相互作用解析を目的とした機能性糖鎖ライブラリーの迅速構築法
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19750132
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
古川 潤一 Hokkaido University, 大学院・先端生命科学研究院, 特任助教 (30374193)
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Keywords | グライコミクス / ケミカルバイオロジー / 糖鎖認識分子 / 質量分析 |
Research Abstract |
本研究ではアミノオキシ基もしくはヒドラジド基による糖鎖選択的な反応をさらに発展させ、混合物中に存在する糖鎖を迅速かつ大量に精製する技術を確立し、さらにはシークエンシャルな糖鎖タグの付け替えにより目的に応じた糖鎖ライブラリーを調製する新たな手法の開発を目的としている。昨年度は糖鎖捕捉ビーズを用いて糖鎖を迅速かつ選択的に精製する手法について、特に分析レベルではなく分取レベルでの糖鎖精製を行い、生体試料より1nmol程度の濃度での糖鎖精製に成功している。また、得られた糖鎖の分離法の確立を行い、糖鎖の分離に代表的な2AB標識糖鎖と構造が類似なアントラニロイルヒドラジンにより蛍光ラベル化された糖鎖(Ah化糖)のHPLCによる分離精製について検討し、順相系のアミノカラムにより、標識化された糖鎖を分離することが可能であり、これまでに報告されている分離パターンを保持できることが明らかとした。今年度はまずタグ交換反応の応用について検討を行った。市販の光アフィニティプローブによるAh化糖鎖のタグ交換について検討を行ったところ交換反応後の生成物については質量分析計により確認できたが、実際に相互作用分への標識化は確認できなかった。これは用いたサンプル濃度が低いためだと考えられ今後相互作用分子への効率的な標識等さらに検討する必要がある。また、糖鎖ライブラリーより糖鎖相互作用解析については、皮膚のグライコームに着目し、本法による定量的な糖鎖解析を行いマウスおよびヒトでの特異的な糖鎖発現を明らかとした。またマウス表皮の特異的な糖鎖構造がガレクチンとの相互作用に関与していることが、ビアコアを用いた検討により明らかとなった。
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Research Products
(3 results)