2008 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロドメイン糖脂質レプリカを用いた細胞特異的認識ペプチドの探索
Project/Area Number |
19750133
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長堀 紀子 Hokkaido University, 大学院・先端生命科学研究院, 特任助教 (90372268)
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Keywords | glycosphingolipid / gold nanoparticle / MALDI-TOF MS / glycoblotting |
Research Abstract |
細胞(組織)特異的なマイクロドメイン糖脂質パターンの探索 前年度に確立した、Glycoblottingによる糖脂質糖鎖の網羅的解析法を活用し、特定の細胞集団特異的な糖脂質の探索を行った。培養細胞およびマウス組織より脂質画分成分を抽出した後に、化学的方法にてスフィンゴ糖脂質の糖鎖部分を切り出し、適切なラベル化を施してMALDI-TOF MSおよびMS/MS解析を行った。その結果、細胞の種類によって特徴的な糖脂質糖鎖パターンが得られた。さらに、糖鎖の配列を解析するために、ラベル化の種類を変えてMS/MS測定を行ったところ、ラベル化糖鎖が還元末端側から開裂する条件と非還元末端から開裂する条件が見つかり、糖鎖の並び方を解析可能になった。また、糖脂質糖鎖として報告例の無い糖鎖を内部標準として用いることで、糖脂質の量的変化に関する考察ができるようになった。 標的細胞由来糖脂質を担持したナノ微粒子の作製 生体試料由来の糖脂質をアミノオキシ基提示ナノ微粒子に提示するための条件検討を進め、マウス脳由来糖脂質および培養細胞由来糖脂質をナノ微粒子表面に提示することに成功した。目的糖脂質が提示されたことは、MALDI-TOF MSにて確認した。微量成分については、ナノ微粒子上でのオキシム交換反応によるラベル化処理を施す事によって検出できることが分かった。ナノ微粒子材料として、金コロイド、銀コロイド、半導体量子ドット等様々な材料を用いることが可能であった。
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[Journal Article] Alterations in the glycoform of cisplatin-resistant human carcinoma cells are caused by defects in the endoplasmic reticulum-associated degradation system2008
Author(s)
Nakagawa H., Ohira M., Hayashi S., Abe S., Saito S., Nagahori N., Monde K., Shinohara Y., Fujitani N., Kondo H., Akiyama S.-I., Nakagawara A., Nishimura S.-I.
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Journal Title
Cancer Lett 270
Pages: 295-301
Peer Reviewed
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