2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ粒子固定化リン酸オクタカルシウム担体による骨再生遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
19750134
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
穴田 貴久 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 助教 (30398466)
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Keywords | リン酸オクタカルシウム / 遺伝子導入 / 骨再生 |
Research Abstract |
本研究は、骨再生用担体材料(リン酸オクタカルシウム;OCP)の開発およびOCPと遺伝子導入法を一体化することにより、これまでにない迅速で安全性の高い新規骨再生遺伝子治療法の開発を行うことを目的とする。今年度はOCPとアテロコラーゲンを複合化したOCP/Collagen担体を作製し、この担体表面にナノサイズ化した遺伝子/リン酸カルシウム(CaP)複合体を析出、固定化し、担体表面に接着した細胞がナノCaP複合体を取り込むことで遺伝子導入する方法について検討を進めた。現在までにナノ粒子の作製と担体への吸着方法を確立し、培養細胞に対して遺伝子導入の効果を検討している。また、今年度はOCPの骨再生担体としての基礎的知見を得ることができた。実験はOCPを量を変化させて底面にコーティングした細胞培養用プラスチックプレートを作製し、この上に骨芽細胞へと分化することが知られている骨髄由来間質細胞株を播種した。3-21日間培養し、細胞の増殖及び分化を定量的に評価した。その結果、OCPは初期の細胞増殖を抑制する傾向にあったが、OCPが骨髄由来間質細胞から骨芽細胞への分化をOCPコーティング量依存的に促進することが確かめられた。この成果によりinvivoにおけるOCPの骨再生促進のメカニズムにおける一端を解明することができた。これらの結果について学会発表を行い、論文としてTissue Engineering誌へ投稿し受理されている。
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Research Products
(3 results)