2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19750157
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関谷 毅 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 助教 (80372407)
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Keywords | 有機導体 / 物性実験 / 半導体物性 / 高分子構造・物性 / 電子デバイス |
Research Abstract |
平成20年度は、結晶構造、分子間距離、結晶粒界と伝導特性の関係を明らかにすることを目的とし、ペンタセンとは異なる結晶構造を持つ有機物、例えば、銅フタロシアニン(CuPc)、チオフェン系高分子、NTCDI(N型多結晶有機半導体)などの有機半導体を用いた有機トランジスタのホール測定を行ってきた。移動度が低い材料であるため、より低電圧を測定できる測定系の改良を行い、従来の測定精度より一桁上げることが出来るようになった。また、X線やSEM、AFMなどを用いることで異なる結晶構造のホール効果を調べ、分子間距離や結晶粒界が伝導メカニズムに与える影響を解析してきた。また折り曲げ時の有機半導体の伝導機構の解明をめざし、分子構造、分子間距離の観察を行い、ホール測定と直接観察を通して分子レベルで伝導機構の解析に着手することが出来た。
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