2007 Fiscal Year Annual Research Report
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19750182
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
松宮 由実 Kyoto University, 化学研究所, 助教 (00378853)
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| Keywords | イオン液体 / セグメント運動 / 誘電緩和 |
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| Research Abstract |
構造情報が既知であるイミダゾリウムイオンをカチオンとするイオン液体に対し、緩和モードの物理的意味の考察を行う。具体的には、イミダゾリウムイオンの置換基の構造やカウンターアニオンの種類を変えた系に対して、種々の温度において誘電緩和測定を行う。測定は高周波数域(40GHz-20MHz)はネットワークアナライザ(E8363B, Agilenttechnologies)、中周波数域(3GHz-1MHz)はRF LCRメータ(4287A, Agilent technologies)、低周波数域(60MHz-0.1Hz)はインピーダンスアナライザ(Solartron l296/1260)を用いる。誘電緩和時間の温度依存性から活性化エネルギーを求め、想定される運動モード(イオン液体の解離ダイナミクスと双極子の運動)について予想される活性化エネルギーと比較した。系の動的性質は、電気的応答のみならず、力学的応答にも反映される。レオメーター(ARES, Rheometrics)を用いて、種々の温度で系の粘度を測定し、誘電データとの比較を行った。
上記の予備実験から得られた知見を元に、イオン液体を、電荷をもたない中性高分子に溶解させた系を調製する。局所運動が誘電的に簡便に検出可能であり、かつイミダゾリウムイオンと構造上の類似性があるポリ(2-ビニルピリジン)(PVP)を用いたが、現段階でPVPのセグメントモードとイオン液体の運動モードが誘電的に分離できていない。そのため、ホストポリマーをポリ乳酸、ポリ(メタクリル酸メチル)などに変更するなどして、イオン液体/高分子モデル系について、上記と同様に誘電測定、粘弾性測定を行い、高分子のセグメントモードとイオン液体の運動モードに対し、両者の相互作用について考察する。
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