2009 Fiscal Year Annual Research Report
高圧力下のステップ前進速度のその場測定による分子取り込み過程の活性化体積の研究
Project/Area Number |
19760009
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
鈴木 良尚 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (60325248)
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Keywords | タンパク質 / 圧力 / 結晶成長 / 核生成 / glucose isomerase / 構造解析 |
Research Abstract |
H21年度は、高圧力下でのGI結晶表面のステップ観察の実験法についてのCrystal Growth & Design誌のrevisionを完了した。また、7月に行われた国際高圧力学会で発表した二件について、Journal of Physics : Conference Series(査読つき)に受理された。2010年度に出版される予定である。 H21年度の実験の成果として、まず、1.ステップカイネティック係数の圧力依存性を出すことに成功した。具体的には、高圧容器内の溶液の完全な置換のため、一度導入した内部セル様式をやめ、セル内部を一回ごとに洗浄・乾燥後に新たな試験溶液を注入する方式を導入した。内部セル様式では、圧漏れによる試料流出などを防ぐことはできたが、溶液の完全な交換に難があった。しかし、新方式では、圧漏れ対策を十分に行うことでうまくいった。今後、更なるデータ収集により、キンク取り込み過程の活性化エネルギーの圧力依存性や、活性化体積の温度依存性を明らかにする予定である。また、2.今後の展開のため、ステップの前進・後退を観察することによる、迅速・高精度溶解度測定法を確立した。この結果は、前述のJournal of Physics : Conference Series(査読つき)に受理されたものの一つである。 更に、1の実験結果の解釈をサポートするための、3.3次元核生成頻度に及ぼす圧力効果の研究結果をまとめた。この結果も、前述のJournal of Physics : Conference Series(査読つき)に受理されたものの一つである。
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