2008 Fiscal Year Annual Research Report
機械構造を考慮した5軸制御加工用工具経路生成に関する研究
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19760085
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
森重 功一 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 准教授 (90303015)
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Keywords | 工作機械 / 5軸制御加工 / CAD / CAM / 工具経路 / コンフィギュレーション空間 / 機械構造 / 機械運動 / バックラッシ |
Research Abstract |
本研究の目的は, これまでの先行研究の成果である工具干渉回避, 加工戦略の反映, 姿勢変化の最適化に加え, 使用する工作機械の可動範囲や駆動軸の構成などの機械的な特性を考慮した工具経路・NCデータを計算する手法を開発することである.本年度は, 5軸制御加工機の機械運動を考慮して工具姿勢を決定するために, 回転2軸の姿勢を1点で表す機械座標系コンフィギュレーション空間を提案し, 使用する回転2軸の数と移動量を抑制, さらに加工誤差の要因となる機械運動を回避した工具経路を生成する方法を開発し, 以下のような結論を得た. (1) 経路探索の手法の1つであるA*アルゴリズムを適用して, 3次元的なコンフィギュレーション空間上で最短の経路を探索することによって, 回転2軸の運動量を抑制した工具経路の生成が可能となった. (2) 経路探索において, 回転2軸, あるいはどちらか1軸が駆動しないように経路を探索することによって, 使用する回転2軸の数を抑制した工具経路の生成が可能となった. (3) 経路探索において, 回転2軸の駆動方向が一方向となるように経路を探索することによって, 加工面に悪影響を及ぼす回転2軸の反転を回避した工具経路の生成が可能となった. (4) 従来の手法で加工した切削面と比較して良好な切削面が得られたことにより, 開発した手法の有用性を確認した
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