2007 Fiscal Year Annual Research Report
高温・高圧下におけるエタノール燃焼メカニズムの解明
Project/Area Number |
19760129
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大上 泰寛 Tohoku University, 流体科学研究所, 助教 (00375122)
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Keywords | 熱工学 / 流体工学 / 環境技術 / 燃焼工学 |
Research Abstract |
平成19年度は,既存のエタノール詳細反応機構を用いて一次元平面火炎の数値計算を行い,種々の圧力,混合気初期温度および当量比におけるCH_4/Air予混合火炎の層流燃焼速度の推算を行った.また,得られた結果より,実験条件を選定した. また,層流燃焼速度の測定に先がけ,液体燃料であるエタノールを用いて安定した火炎が形成されるよう,現有の実験装置に改良を施した.改良は主に燃料供給装置について行った.本研究における実験条件では,エタノールの供給量は毎時200g程度と非常に微小であり,このような流量の液体を安定して蒸発・混合させることは非常に困難である.そこで,燃料供給装置には,孔径0.2mmの二流体噴霧ノズルを用いることとした.燃料供給装置の改良によって,微小な燃料流量であるにもかかわらず,極めて安定した燃料供給および蒸発が可能となった.燃料供給装置の改良に加え,バーナーにも改良を加えた.主な改良としては,液体燃料を使用する際に問題となる燃焼振動を抑制することを目的とし,バーナー内部にスチールウール,セラミックス製ハニカムなどを設置し,バーナー上流で発生する圧力変動が火炎に伝わらない構造とした.このような改良により,広範な実験条件下で極めて安定した予混合火炎が形成されることを確認した. また,平成20年度に予定している簡略化反応機構を用いた多次元数値計算に先がけ,熱流体汎用計算コードであるFLUENTを用いて,二次元ブンゼン火炎の数値計算を行った.
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Research Products
(2 results)