2008 Fiscal Year Annual Research Report
レーザーの非接触運動制御と画像処理技術を応用した次世代細胞機能分析システムの開発
Project/Area Number |
19760159
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Research Institution | Kitakyushu National College of Technology |
Principal Investigator |
久池井 茂 Kitakyushu National College of Technology, 制御情報工学科, 准教授 (50300653)
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Keywords | 生体細胞 / 非接触 / 運動制御 / レーザー / ツイザー / 超微粒子 / 細胞機能 / ナノバイオフォトニクス |
Research Abstract |
本研究では, 有用物質の計測の方法として, 細胞の抗体や核を染色し, 蛍光顕微鏡で撮影された画像の輝度を測定することで, 細胞内の有用物質を測定している。しかし, 3次元物体である細胞の特徴を2次元画像から捉えることは困難である。そこで, 共焦点レーザー走査顕微鏡を用いることで連続断層画像を取得し、その断層画像を重ね合わせることによって3次元化し、細胞の機能の分析を行ってきた。 このように, これまでに研究してきた画像処理技術を応用し, 現場ニーズに応えるユーザービリティを考慮した機能分析システムを開発した。また, 電磁波を用いた細胞機能分析実験に応用するために, 画像処理の研究と比較検討を行った。 近年, 電磁波やそれに伴う磁気を利用した解析方法の開発が相次いでおり, 多彩な性格をもつ電磁波を利用して対象のデータを取得, 解析することは非常に有効な手段であると考えられている。しかし, マイクロ波レベルの電磁波では人体での反応がみられない。だが, 人体では反応がみられないような現象でも, 細胞レベルでの検討では, 鋭敏に観察が可能な場合があるのではないかと考えてきた。そこで, 電磁波を細胞に照射し, 細胞からの反応によるデータを用いて, 現在観測できない細胞機能特性について解析イメージングを試みた。また, 電磁波を照射したときの反応をシミュレーションにて3次元観察し, 電磁波と細胞の関係について調べた。 電磁波を用いての細胞機能分析については, まだ課題を残しているが, 画像処理技術についてはある一定以上の分析効果を確認することができた。
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Research Products
(2 results)