2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Development of adaptive auditory display for use in auditory feedback manual control systems
Project/Area Number |
19760176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Intelligent mechanics/Mechanical systems
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
FUJII Fumitake Yamaguchi University, 産学公連携・イノベーション推進機構, 准教授 (30274179)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 人間機械システム / 音響情報・制御 |
Research Abstract |
本研究では,手動フィードバック制御系における情報フィードバックの手段として視覚以外の感覚器である聴覚を利用する「音フィードバック手動制御系」の将来的な実用化を睨み,情報提示手段である音響ディスプレイの開発を行う。事前検討において、いくつかの音響ディスプレイの実装形態を比較検討したが、人間が制御に利用する制御量・目標値・偏差などの信号を移動する音像の位置情報としてフィードバック提示した時に、手動制御系の制御性能が最も高くなることを確認した。そこで本研究では、音像定位を実現する音響ディスプレイを検討の対象としている。 頭外音像定位伝達関数(SLTF)を提示音像へ畳み込みステレオヘッドホンを通じて受聴者へ提示することで音像定位を実現させる場合、頭部や耳介、外耳道等の形状の個人差が原因となり、音像定位の精度が劣化することが知られている。そこで、今回の研究課題では、この個人差による定位性能の劣化を受聴者の認知情報を含むと考えられる手動制御系における制御動作等の信号を用いて適応的に修正し、「使用しているうちに個人差を吸収し利用者に合ったSLTFを形成する」ように構成された音響ディスプレイの構成方法を提案することを目標とし、研究を実施する。 研究では、まず音像定位に関する各種伝達特性の測定から始め、音像定位の検証を行うための実験プログラム、音響ディスプレイを含む音フィードバック手動制御実験を行うための実験プログラムの開発を行った。 これと並行して、本研究の成果の根幹部分である音響ディスプレイの適応的調整機能実現に向けた理論的検討を進め(現在継続中)、開発した適応型音響ディスプレイの効果を体感できる最終的なデモプログラムの作成へと進めていく計画である。
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Research Products
(3 results)