2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760177
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
和田 隆広 Kagawa University, 工学部, 准教授 (30322564)
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Keywords | リーチングタスク / 副次タスク / 予防安全 / 運転行動 |
Research Abstract |
まず,機器操作タスクによるヒヤリハット分析の導入として,一般ドライバーに対するアンケート調査を実施した。その結果,機器操作タスクなど体動を伴う副次タスクによるヒヤリハット体験が多くの人にあり,また時には事故につながるケースが散見された。ついで機器操作タスクにおけるオペレーションタスクを模擬したリーチングタスクが運転動作に及ぼす影響について調査した。まずリーチングによるリスク度合いを整理し,6レベルに分類した。またリーチング対象を手ののばし方について3種類設け,それぞれによる体動の量について動作計測実験にて明らかにした。その結果,リーチング対象位置が運転タスクポジションより遠いほど,視線移動量,左手の移動量,ひいてはハンドルを把持する右手の移動量が大きくなることを明らかにした。またその結果として生じる車両運動のふらつき量も大きくなることを明らかにした。また左手のリーチング動作に対して,ハンドルの修正荘だが送れる傾向にあることを示した。また緊急回避実験において,リーチングタスクが有る場合には危険回避後の修正操舵のオーバーシュートが大きくなることが明らかとなった。また車両運動の安定性解析により,リーチング動作によって不安定性が増加する傾向があることを示した。以上からリーチングタスクによるオペレーションタスクの危険性を解明することができた。 他方、メンタルタスクの影響の関連研究として先急ぎ運転が運転行動に及ぼす影響について調査した。レーンチェンジ時の周辺車両との関係によって注意リソースが適切に配置できず追い越し対象である先行者との衝突リスクが増加する傾向が見られた。
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Research Products
(2 results)