2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760177
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
和田 隆広 Kagawa University, 工学部, 准教授 (30322564)
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Keywords | 機器操作タスク / リーチング / フィジカルワークロード / 操作性 |
Research Abstract |
機器操作タスクが運転行動に及ぼす影響として, ドライバモデルの構築を行ってきた. 入力は視覚入力を想定し, 道路形状と自車の将来位置の誤差に対するフィードバックコントローラとして働くようなものである. これまでの実験で得られている, 機器操作に伴うリーチングタスクによって, 運転操作の揺らぎを, このドライバモデルのパラメータ変動にてとらえることを考え, 各種機器操作タスクにおける, モデルパラメータの同定を行った. 一方, 主運転タスクにおける手腕の機械的特性の定量化が重要と考え, 手腕の筋電位計測に基づくハンドル操作性との関係性の研究を実施した. ハンドルのトルクを制御できる反力装置を用い, ハンドルの機械インピーダンスを変化させ, ワインディングロードを運転させた際の操作のしやすさと, 筋電位出力, さらに操舵角などの運転に関わる各種変数との関連を調査した. その結果, 押し回し操舵時には上腕三頭筋が反力設定変化の影響を受けやすく, ちょうど操作性の高い筋電位の大きさが存在することを示唆した. 以上から, 機器操作タスクによる運転操作出力の変動に関するマクロモデルと, 操作のしやすさに関する特徴が得られたため, 両者の関連性を明らかにすることで操作性低下の原因と, ハンドル周りの反力設定変化による支援システムの構築へとつなげることが今後の課題である.
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