2007 Fiscal Year Annual Research Report
各種PLL適用時における自励式BTBの動特性に関する研究
Project/Area Number |
19760193
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
萩原 誠 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 助教 (20436710)
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Keywords | 自励式BTB / 糸統事故 / PLL |
Research Abstract |
各種PLLシステムが自励式BTBの変換器用変圧器の直流偏磁現象,および電源電流・直流コンデンサ電圧変動に与える影響について,PSCADを用いたシミュレーションより検討を行った。初めに,PLLシステムを理想状態と仮定し,一線地落時に変換器用変圧器で発生する直流偏磁現象について考察を行った。その結果,直流偏磁量を表す理論近似式の導出に世界で初めて成功した。この結果に関しては,電気学会産業応用部門誌(査読有)の2007年9月号に掲載された。また,当研究分野で最も権威のある論文誌であるIEEE Transaction on Power Electronics(査読有)に掲載が決定しており,2008年中に掲載が予定されている。 次に,各種PLL適用時の自励式BTBの動特性に関して検討を行った。代表的PLLである単相PLL,三相PLLを適用した場合に関して検討を行った。一線地落時の直流電圧変動・電源電流変動の解析を行った結果,一相PLLを使用した場合に比べて三相PLLを使用した場合の方が電圧・電流変動が抑制できることを明らかにした。これは,三相PLLを使用した場合の方がより理想状態に近づけることができるためであることを明らかにした。なお,本研究結果は当研究分野で最も権威のある国際学会の一つであるIEEE PESC(査読有)に投稿を行い掲載が決定しており,2008年6月に発表を行う予定である。
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Research Products
(1 results)