2008 Fiscal Year Annual Research Report
各種PLL適用時における自励式BTBの動特性に関する研究
Project/Area Number |
19760193
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
萩原 誠 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 助教 (20436710)
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Keywords | 自励式BTB / 系統事故 / PLL |
Research Abstract |
各種PLLシステムが自励式BTBの変換器用変圧器の直流偏磁現象, および電源電流・直流コンデンサ電圧変動に与える影響について, PSCAD(電力回路用解析ソフト)を用いたシミュレーションより検討を行った。前年度の研究において研究者は, 自励式BTB用のPLLとしては三相PLLが一番適していることを明らかにした。現在世界中で三相PLL方式が検討されているが, 本研究では一番自励式BTB等の系統連系に適していると言われるdq座標変換をベースとした三相PLL方式について検討を行った。その結果, 系統事故時にPLL回路に外乱として発生する位相変動を定量的に表す理論近似式を世界で初めて導出した。また, 位相変動と電源電流変動の関係についても同様に明らかにした。その結果, 系統連係に適したPLLの制御ゲイン選定法を明らかにした。なお, 本研究結果は当研究分野で最も権威のある国際学会の一つであるIEEE PESC(査読有)にて発表を行った。 また, 自励式BTBに使用しているグリッド変圧器に系統事故時に発生する循環電流に関して理論近似解析を行い, 循環電流を定量的に表す理論近似式の導出に世界で初めて成功した。本研究成果に関しては当研究分野で最も権威のある学会誌であるIEEE PELS(査読有)に投稿中である。
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