2007 Fiscal Year Annual Research Report
アプリケーション・環境適応型バス符号化による効率的システム設計手法
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19760227
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 聡 The University of Tokyo, 大規模集積システム設計教育研究センター, 特任准教授 (90334325)
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Keywords | 回路設計・CAD |
Research Abstract |
本研究では、データを伝送する際に、アプリケーションあるいは環境に適応してパフォーマンス最適化、低消費電力化、高信頼性化を目的とした符号化手法を動的に選択する符号化・復号化アーキテクチャの構築を目指す。平成19年度は、特に次の項目について検討を行い、平成20年度に向けての方向性を示した。 ・アーキテクチャの設定 ・対象アーキテクチャにおいて、対象アプリケーションのパイプライン合成技術の検討 ・演算ユニット間のプロトコル変換器自動合成技術の検討 アーキテクチャの設定においては、アプリケーションや環境に適応するために、符号化・復号化モジュールにパフォーマンス、消費電力、エラー発生率を観測し、それをフィードバックして最適な符号化手法を動的に選定・変更する機構が必要となるが、それらを構築するためのアーキテクチャの検討を行った。パイプライン合成技術については、アレイ型に演算ユニットが配置されたアーキテクチャにおいて、演算ユニット間の配線を考慮したパイプライン合成手法の提案・評価を行った。また、積グラフ探索を用いた実用的なプロトコル変換器の自動合成手法の検討を行い、対象アーキテクチャに対するIPベース設計の適用についての検討も行った。 今後、実際にアプリケーション/環境適応型符号化方式に基づいた符号化・復号化回路を構築し、パフォーマンス、消費電力、信頼性、回路オーバヘッドなどの面から計算機シミュレーションなどで従来手法との比較を行い、提案手法の有効性を示す予定である。
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Research Products
(1 results)