2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19760234
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
秋田 純一 Kanazawa University, 自然科学研究科, 准教授 (10303265)
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Keywords | CMOSイメージセンサ / 擬似的な不規則配置 / 方向特異性 / ギザ |
Research Abstract |
本研究では、あらゆる画像システムの目標である、高精細でリアルな画像の撮像及び表示のために、従来とられてきた、画素数の増加、画素信号の低ノイズ化とは別のアプローチとして、画素内の有効領域、すなわち撮像系の受光素子や表示系の発光素子の位置を画素内でずらす手法により、従来の画像システムにおける高精細化の手法によっては根本的には解決が不可能であった、ギザの現れ方が画像内の物体の方向によって異なるという方向特異性を根本的に解決することを目的としている。本年度の研究によって、主に(1)擬似的な不規則画素配置を持つ撮像素子の試作、(2)擬似的な不規則画素配置による方向特異性の解消特性の評価という2つの成果が得られた。この(1)では、128×128画素の、従来型の規則的画素配置、本研究の手法による擬似的な不規則画素配置の2種類のCMOSイメージセンサを設計・試作した。しかし設計時のミスによって撮像素子としての動作検証を行うことができなかったため、次年度に再度設計・試作を行う予定である。また(2)においては、擬似的な不規則画素配置を持つ撮像系と、従来型の規則的な画素配置を持つ表示系の組み合わせた画像システムにおいて、方向特異性の解消特性の定量的な評価を行った。その結果、撮像系・表示系がともに擬似的な不規則画素配置を持つ画像システムの構成と比べて、方向特異性の解消特性はやや劣るものの、そのような組み合わせの画像システムによっても、高精細化に対して有用性であることが示された。
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Research Products
(3 results)