2007 Fiscal Year Annual Research Report
アレー補間と適応信号処理技術に基づく超分解能到来波推定システム
Project/Area Number |
19760247
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
市毛 弘一 Yokohama National University, 大学院・工学研究院, 准教授 (10313470)
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Keywords | アレーアンテナ / 電波伝搬環境推定 / アレー補間 / 到来方向推定 / 拡張Root-MUSIC法 / 適応信号処理 |
Research Abstract |
本研究では,アレーアンテナによる適応信号処理技術,特に「アレー補間」と呼ばれる高精度化技術による電波伝搬環境推定技術の確立を目指している.仮想アレー配置,仮想受信信号の導出については,多くのシミュレーションの結果から,仮想アレーをリニアアレーとして配置すること,拡張Root-MUSIC法の手法を用いることが最も精度よく電波伝搬環境推定を行うことが可能であることを確認した.また,仮想アレーの受信信号から実アレーでの受信信号を逆合成するという拡張Root-MUSIC法の考え方が有効に機能していることを確認した.こうした検討を踏まえて既に電波暗室での実験的検証も行い,その有効性を学会で報告している.また,アレー補間の考え方を踏まえて,アレー受信信号の信号相関,特に位相相関を用いた電波伝搬環境推定手法を考案し,その推定精度の高さを既に報告している.従来の電波伝搬環境推定技術はいずれもアレー受信信号間の相互相関を用いていたのに対し,振幅情報を排除した位相相関を採用することでより高精度な推定が可能となっていることを確認している.
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