2008 Fiscal Year Annual Research Report
CDMA-QAM方式を用いた鉄道信号用デジタル多情報伝送装置の開発
Project/Area Number |
19760265
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
望月 寛 Nihon University, 理工学部, 講師 (10434119)
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Keywords | 鉄道信号 / デジタル変調方式 / DSP / FPGA |
Research Abstract |
鉄信号による列車制御システムとして、ATC(Automatic Tratm Control : 自動列車制御)システムが広く用いられているが、近年、データ伝送をベースとしたデジタルATCが注目されており、首都圏の鉄道などで実用化されている。このシステムの拡張においては、伝送速度の向上が必要不可欠である。そこで本研究では、レールを伝送媒体とした高速データ伝送方式として、携帯電話で用いられているCDMA(Code Division Multiple Access : 符号分割多重接続)や無線5LANで用いられているQAM(Quadrature Amphtude Modulation : 直交振幅変調)とを組み合わせたCDMA-QAM伝送方式を採用した。本年度は、計算機シミュレーションによる性能評価に基づいて、CDMA-QAM伝送装置の開発を行った。実際の開発に当たっては、コスト面などを重視し、QAM変復調器はDSP(Digital Signal Processor)、CDMA復調器はFPGA(Field Programmable Gate Array)によりそれぞれ開発を行った。その結果、QAM変復調器に関しては、搬送波の同期などの機能をDSPでリアルタイムに実現できることを明らかにし、さらに、フィールド試験によって性能を評価した。一方、CDMA復調器については、時分割処理などを適用して、FPGAワンチップでCDMA全チャネルの復調処理が実現できることを明らかにした。
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